はじめに
「芸能人に会える仕事、支える仕事をしてみたい!」と一度は考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
マネージャーしてますと言うと、
「メインの仕事はスケジュール管理?」「車の運転や日傘を持ったりする?」と聞かれることが多いです。
が、それらの仕事は一部に過ぎません。
多岐に渡るマネージャー業務ですが、今回は芸能マネージャーである筆者が、その仕事内容に関してわかりやすく紹介します。
前回の記事ではマネージャーの仕事の中でも、イメージしやすく比較的メインとなる業務を紹介しました。
今回は少しマニアックな内容なので、まずは前回の記事と合わせて参考にしてみてください。
ライブ・イベント制作
ライブ
担当するタレントさんによって必ずではありませんが、
私は音楽アーティストのマネージャーをしていた時期もあったので、その時のことを書くと
コンサートは演出家(or 舞台監督)の方と、マネージャーがメインで制作をしていく形でした。
(進行の仕方はタレントさんによって様々です。)
そこに舞台監督、振付師、テクニカルスタッフ、制作会社、イベンターなどが関わっていました。
なので、全体の構成やコンセプト、セットリストや細かい演出などにマネージャーが関わることもあります。
セットリストを考えるのは大変だけど楽しい。
特攻(花火、火、ドライアイス、銀テープ、紙吹雪)
をここで使おうとか、考えるのも楽しい。
紙吹雪降らすの楽しい。掃除大変だけど。
ドライアイスは綺麗だけど高いし、
衣装が汚れるから大変。

ライブ演出に近い形
イベント
またファンクラブイベントやポップアップなどのイベントをやる場合も、まずマネージャーが主体となることが多いです。
規模が大きかったり、大きく売り上げが見込めるのであれば外注しますが、
私は参加者400名程度のファンクラブイベントを、ほとんど外注せずにマネージャーと事務所スタッフ主体で行いました。(プリンスホテルとハイアットリージェンシーを借りて行いました。)
会場探し、下見、打ち合わせ
備品リストアップ、買い物
企画、ゲームなどを考える
タイムテーブル作る
スタッフ分担を考える…
最終的に気づいたらピアノで伴奏までしていました
(謎)(経費削減)
(自分で弾いちゃおうか!となった)
(働きすぎで麻痺)

ここまでマネージャーの仕事なんだって
やるまで知らなかった
ディレクション(映像、SNS、グッズなど)
ディレクションというと幅が広く、ふわっとした話になってしまいますが、
アーティストであればMV、
タレントであれば広告や映像作品などのディレクションにも関わる場合があります。
ドラマや映画、番組など、他の出演者もいて事務所主導ではないものに口出しすることはありませんが、
(バラエティに出た時、あそこ編集してください…とかは基本言えない)
(広告モデルとかは、色々要望をオーダーできる)
担当するタレントさんが発信しているコンテンツ(MV、YouTube、自主制作のもの、SNS、グッズ…)
はマネージャーが管理することになります。

MVの構成を考えたりもします
最近は、ある程度の固定ファンがいると、グッズを作るタレントさんも多いですが、特に担当者がいない場合はマネージャーの仕事です。
担当者がいないものは全てマネージャーがやることになる、と言っても良いかもしれません。

気づいたらグッズ制作もできるようになってた
目標設定と営業
年間の活動内容、目標を決めるのもマネージャーの仕事です。
1年間で、何本テレビに出るのか、レギュラー何本、CM何本…
主婦層のファンを作りたいからヒルナンデスに出たい、
トークバラエティに月1回出る、さんま御殿に出る(目標)
幅広い世代に認知されるために飲料のCMに出る…など、
細かく目標を決めます。
それを達成するために、テレビ局や広告代理店に営業に行きます。
営業をするための資料を作ったりもします。

スケジュールをこなすだけが
マネージャーじゃない
まとめ
「芸能マネージャーの仕事内容」についてを解説しました。
どれも事務所やタレントさんによって大きく変わるので何とも言えない部分も多いです。
それも踏まえて、次回は「どこまでがマネージャーの仕事なのか」という観点で、
自分の経験や同業者に聞いた話を元に記事を書こうかと思います。
そちらも合わせて、参考になると嬉しいです。

1年目でここまでやる人もいるし
雑用止まりの人もいますね