【メンデルスゾーン名曲】おすすめ代表曲と隠れた名曲を解説。

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はじめに

フェリックス・メンデルスゾーンは、クラシック音楽界で多数の名曲を残したドイツの作曲家で、その音楽は時を超えて今なお世界中で愛され続けています。

ここでは元音大生の筆者が、前半は代表曲、後半は個人的な好みが入りまくりの名曲を、クラシック音楽初心者の方でも楽しめる楽曲に絞って紹介します。
ぜひ一度聴いてみてください!

言わずもがな…な名曲は、参考リンクを割愛させていただきます。(リンクだらけになってしまうので…)

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生い立ち

フェリックス・メンデルスゾーンは、1809年にドイツのハンブルクで生まれました。彼の祖父は哲学者モーゼス・メンデルスゾーンであり、父は銀行家でした。恵まれた家庭環境の中で、彼は幼い頃から、音楽、絵画、文学、そして語学など、多岐にわたる才能を発揮しました。彼は、神童として、その才能を高く評価されました。

神童から巨匠へ(~1830年頃)

幼少期のメンデルスゾーンは、兄妹とともに、家庭でコンサートを開くなど、音楽に囲まれて育ちました。彼は、17歳の時に、シェイクスピアの戯曲を題材とした「夏の夜の夢」序曲を作曲し、その天才的な才能を世に示しました。

また、彼は、1829年に、忘れ去られていたバッハの「マタイ受難曲」を復活初演させ、バッハの再評価に大きく貢献しました。この時期の作品には、彼の若々しい情熱と、完璧な形式美が感じられます。

この頃の代表作

夏の夜の夢 序曲
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(草稿)
交響曲第3番「スコットランド」(草稿)

充実した音楽家としての時代(1831年~1847年)

メンデルスゾーンは、ドイツ各地で指揮者として活躍し、特にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者として、オーケストラの水準を飛躍的に向上させました。彼は、作曲家としても、この時期に、多くの傑作を生み出しました。彼の音楽は、より円熟し、優雅で、ロマンティックな要素が強くなっていきました。彼は、当時の音楽界のリーダーとして、若き才能を積極的に支援しました。

この頃の代表作

交響曲第3番「スコットランド」
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ピアノ協奏曲第1番

晩年の円熟と終焉(1847年)

メンデルスゾーンは、姉ファニー・ヘンゼルの死に深い悲しみを覚え、その心労から健康を崩しました。彼は、その後、短期間のうちにその生涯を閉じました。彼の死後、彼の作品は、その美しさと完璧な形式美によって、ますます評価を高めていきました。

この頃の代表作

八重奏曲 変ホ長調
交響曲第4番「イタリア」
劇付随音楽「夏の夜の夢」

ここから、名曲をご紹介します。

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

メンデルスゾーンが作曲した唯一のヴァイオリン協奏曲で、彼の親友であり、ヴァイオリニストのフェルディナント・ダーヴィトに献呈されました。この曲は、メンデルスゾーンの作品の中でも最も有名で、親しみやすい旋律に満ちています。協奏曲の伝統的な形式を刷新し、第1楽章から切れ目なく演奏される構成は、後の作曲家に大きな影響を与えました。

おすすめポイント

この曲の最大の魅力は、ヴァイオリンが歌い上げる、甘く、そして美しい旋律です。冒頭のヴァイオリンが奏でる、切なく、そして甘い主題は、聴く者の心に深く染み渡ります。また、第3楽章の、軽快で、生き生きとした旋律は、聴く者を楽しい気分にさせてくれます。この協奏曲は、技巧的な華やかさだけでなく、深い抒情性と、ロマンティックな歌心を持つ、ロマン派の協奏曲の傑作です。

交響曲第3番 イ短調 作品56「スコットランド」

メンデルスゾーンが20歳の時にスコットランドを旅した際に受けた感銘に基づいて作曲された交響曲です。彼は、ホリールード宮殿の廃墟を訪れた際に、その歴史と、スコットランドの風景に深い感銘を受け、この曲の着想を得ました。完成まで12年もの歳月を費やし、彼の交響曲の中でも最も内省的で、ロマンティックな雰囲気に満ちています。

おすすめポイント

この曲の魅力は、スコットランドの霧がかった風景や、古城の歴史を思わせる、幻想的な響きです。冒頭の、憂鬱で、どこか神秘的な旋律は、スコットランドの風景を描写しているかのようです。しかし、その中にも、スコットランドの民謡を思わせるような、明るく、活気に満ちた旋律が現れ、聴く者を魅了します。この交響曲は、メンデルスゾーンが持つ、風景や物語を音楽で表現する才能を証明する傑作です。

劇付随音楽「夏の夜の夢」

メンデルスゾーンがシェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」のために作曲した音楽です。彼は、この戯曲の序曲を17歳の時に作曲し、その16年後に、劇全体を彩る付随音楽を完成させました。この音楽は、妖精や魔法の世界を表現した、幻想的で、軽やかな響きに満ちています。

おすすめポイント

この作品の最大の魅力は、幻想的で、軽やかな、まるで夢のような世界観です。特に、有名な「結婚行進曲」は、単独で演奏されることも多く、彼の代名詞とも言える作品です。また、「スケルツォ」の、妖精が飛び回るような、軽快で、遊び心に満ちた音楽は、聴く者を魅了します。この作品は、メンデルスゾーンが持つ、文学的な物語を音楽で表現する才能を証明する、彼の代表作の一つです。

交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」

メンデルスゾーンがイタリア旅行中に受けた感銘に基づいて作曲された交響曲です。彼は、イタリアの明るく、陽気な雰囲気と、その歴史に深く感銘を受け、この曲の着想を得ました。この交響曲は、彼の作品の中でも、最も明るく、希望に満ちた雰囲気に満ちています。

おすすめポイント

この曲の魅力は、イタリアの明るい太陽と、生き生きとした雰囲気を音楽で表現している点です。第1楽章の、躍動的で、生き生きとした旋律は、イタリアの太陽を浴びているかのような爽快感を与えてくれます。また、第4楽章の、イタリアの民族舞踊を思わせるような、軽快で、熱狂的な音楽は、聴く者を楽しい気分にさせてくれます。この交響曲は、メンデルスゾーンが持つ、幸福な人生観と、明るい音楽的才能を証明する傑作です。

歌の翼に 作品34-2

メンデルスゾーンが作曲した、歌曲集「6つの歌」の第2曲です。ドイツの詩人ハインリヒ・ハイネの詩に、メンデルスゾーンが曲をつけました。優雅で、流麗な旋律と、ロマンティックな歌詞が融合した、彼の歌曲の中でも最も有名で、美しい作品です。

おすすめポイント

この曲の魅力は、ピアノと歌が一体となって織りなす、夢のような世界観です。ピアノが奏でる流れるような旋律は、まるで翼に乗って空を飛んでいるかのような、軽やかで、ロマンティックな雰囲気を醸し出しています。この曲は、メンデルスゾーンが持つ、メロディメーカーとしての才能と、詩的な感性が凝縮されています。この曲を聴くと、彼の音楽が持つ、聴く者を癒し、静かな感動を与える力を感じ取ることができるでしょう。


ここから、好み入りまくりのおすすめ曲をご紹介します。

幻想曲 スコットランドソナタ 作品28

メンデルスゾーンが1833年に作曲した、ピアノ独奏のためのソナタです。この作品は、彼がスコットランド旅行から帰国した後に書かれ、その地で受けた感銘が音楽に反映されていると言われています。しかし、後に作曲された交響曲第3番「スコットランド」とは異なり、このソナタには特定の物語や風景の描写はなく、メンデルスゾーンの内省的で、ロマンティックな感情が表現されています。

この曲は、メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも、高い技巧と音楽的な深みを併せ持った重要な作品です。

おすすめポイント

この曲の最大の魅力は、ソナタという古典的な形式の中に、メンデルスゾーンのロマンティックな感性が溢れている点です。第1楽章の冒頭の、幻想的で、どこか憂鬱な雰囲気は、スコットランドの霧がかった風景を思わせます。しかし、その中にも、メンデルスゾーンらしい、流麗で美しい旋律が顔を出し、聴く者を魅了します。

また、第2楽章の、軽快で、生き生きとした音楽と、第3楽章の情熱的な高まりは、この曲の持つ幅広い感情表現を物語っています。このソナタは、メンデルスゾーンが持つ、詩的な感性と、ピアノの響きを巧みに操る才能を証明する傑作です。

ロンド・カプリチオーソ 作品14

メンデルスゾーンが1824年に作曲した、ピアノ独奏のための作品です。「ロンド」という軽快な形式と、「カプリチオーソ(気まぐれな)」という題名が示す通り、遊び心に満ちた、華やかで技巧的な作品です。彼は、この曲で、若々しい情熱と、ピアノという楽器の持つ華やかさを存分に発揮しました。この曲は、メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも、特に演奏会で人気が高く、広く知られています。

おすすめポイント

この曲の最大の魅力は、軽快で、生き生きとした、メンデルスゾーンらしい明るい雰囲気です。冒頭の、憂鬱で、どこか神秘的な序奏から、一転して、軽やかで、遊び心に満ちたロンド主題が現れます。このロンド主題は、何度か繰り返されながら、様々な技巧的なパッセージと、華やかな装飾が加えられていきます。

この曲を聴くと、メンデルスゾーンが持つ、メロディメーカーとしての才能と、ピアノの響きを巧みに操る能力を強く感じることができます。このロンド・カプリチオーソは、彼の若々しい才能と、幸福な人生観を証明する傑作です。

まとめ

メンデルスゾーンの音楽は、世代を超えて多くの人々に愛されています。一度は聴いたことがあるメロディーも出てくると思いますが、ぜひ最初から最後まで通して聴いてみてください。

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