4歳からゆるくピアノを始めて
譜読みがちょっと速いというだけで
ピアノの先生の圧に押されて
音楽高校に…
小中は地元の、ど田舎で
その狭い界隈では
一番ピアノが弾けるってだけで
(怒られる)
「音楽の道に行った方がいいんじゃない!」
と周りにゴリ押しされて
いざ音高入ってみたら
え、私下手すぎるじゃん、と
ようやく気づくわけです。
(遅い)(遅すぎる)
音楽科のほぼ半分がピアノ専攻で
半分が管弦打楽器と歌というような割合。
ピアノの中では
一番下手か、下から2番目だったかなあ
地元を出て
外の世界のレベルの高さを痛感しながら
半ば諦めながら
ひとまず、やれることをやっていくか…
くらいの気持ちで始まった音高生活。
音高に入って始めて知ったのが、
同級生や先輩の
ピアノ以外の楽器の方の伴奏をする機会がたくさんあるということ。
中学生までも年に1.2回
管楽器の伴奏をしたり
学校で合唱の伴奏はしてきたけど
音高に入って
頻繁に伴奏を頼まれるようになって
学校のコンサートや
外部のコンサート、コンクール
土日も出張したり
高校生だし無償なこともほとんどだから
ソロの練習時間減るし
伴奏やりたがらないピアノ科の人もいたけど
私はソロの練習を1日中できるほどの
集中力も頑張りも持ち合わせていなかったので
(やりなさい)
来るもの拒まず、伴奏を引き受けていて
大体3件くらい常に抱えながら
こなすこと半年くらい。
同級生や先輩の中で
あの人伴奏上手いよね、みたいな
あの人の伴奏やりやすいよ、?
みたいな口コミが、ありがたいことに広まって
徐々に依頼が増えてきて
2年生の頃に、伴奏が必要な先輩の
9割から依頼されるようになり
(調子のるな)
講師の先生たちの中で
伴奏の偏りが議題に上がって
それまで生徒同士勝手に依頼OKだったけど
私以外の人がほとんど伴奏やらなくなってしまったから
先生たちで多少調整に入りましょう、みたいな
新システムができて
あー私、伴奏のセンスあるのかもな…
とようやく気づいた
(調子のるな)
伴奏って専門的に勉強したことないけど
何が大事なんでしょうね?
耳の良さ?リズム感?
自分に伴奏のセンスが万が一あるのだとしたら、
自分が前に出たいという欲がゼロの
性格のお陰でしょうかね…
自我がないから(それもどうなんだ)
相手の呼吸に合わせるのが
全く苦じゃないというか…
理由はわからないけど
気づいたら伴奏職人みたいになっていた話。
肝心なソロの方は
ビリだったところから
最終的に中の下くらいまで上がれたけど
周りが上手すぎて
上位の壁は高く…
でも伴奏は学校で一番上手かったと
胸を張ってもよいのではないでしょうか!
(怒られる)
そういうことも起こりうるんですね
伴奏が評価されなかったら
キツすぎる音高生活、すぐ腐ってたかも。
ひとつでも一番のものがあるって大事。
日本もヨーロッパみたいに
伴奏ピアニストがちゃんとした職業だったら
それで生きていきたかったなあ。。
得意なことを活かしたい、伸ばしたいって
思ったけど
できずに終わった気がするのは切ない
日本のクラシック業界のせいに
するなよなー!(自分に)