はじめに
「芸能人に会える仕事をしてみたい」「芸能マネージャーになる方法が知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
私は音大生から新卒でマネージャーになり、約3年間正社員でマネージャーをしていました。現在はフリーランスです。
最近、同じようにマネージャーを目指す学生さんに「専門学校のマネージャーコースに行った方が良いか?」「専門学校 or 大学で迷っている」など相談を受けました。
なのでこれを機に、私が経験したことから「マネージャー専門学校に行くべきかどうか」を書いていこうと思います。
マネージャーになりたくて、進路に迷っている方は、参考にしてみてください。
私が大学時代にした、就活の経験は別の記事で詳しく書いているので、エンタメ業界での就活を控えている方は、そちらも参考にしてみてください。

ひとりの勝手な意見です
大前提、専門学校を否定する気持ちは全くありません
結論から言うと私は「マネージャー専門学校は必要ない」と思っています。
なので、自ずと専門学校を否定するような内容になってしまうかもしれません。
専門学校に行きたいと思っていて「背中を押されたい」方は、読まないことをおすすめします。
また私は専門学校に行ったことがないため、聞いた話や、検索してカリキュラムを見た感じで書いております。
誰も攻撃するつもりはありませんが、本音を包み隠さず書くことによって、不快に思わせてしまうことがないよう、注意して書いていきますので何卒お願いいたします。

専門も大学もそれぞれのよさ!
大卒が思う専門学校の良いところ
私は4年制の音楽大学を卒業していて、専門学校は検討したことがなかったので、改めて考えてみると…
勉強したいことをピンポイントで学べる、仲間が出来る、早く就職出来る、などが思い浮かびました。
カリキュラムについてはこの後触れるので割愛。
仲間が出来ることや、早く就職出来ることに関しては専門学校のメリットだと思うので、そこに魅力を感じている方は専門学校が合っていると思います。

自分がまだ学生なのに、働いてる友達
ほんとにすごい!って思ってた
仲間が出来ること(個人的な意見)
私は高校までとにかく学校という環境が苦手で、大学生になって自由度が増した時に「解放された〜!」と思いました。性格的に、毎日同じ教室に通って、決められたスケジュールを、ずっと同じ友達と過ごすのが苦手でした。
「全く同じ志を持った仲間、ライバルがほしいと思うかどうか」の差だなと思います。私は音大で、音楽をやっているのはみんな同じだけど、その後の進路は全く同じではない、くらいがとても居心地が良かったです。

大学も友達出来るけど毎日会わないことも多い
早く就職出来る
エンタメ業界では、1〜2年の社会経験はあまり関係ないように感じています。業界の中で有利ということはあまりないと思うので、自分の人生を考えた時にどうしたいかだと思います。
体力仕事なので、女性は特に28歳頃までマネージャーをやって、その後結婚して子供を産みたい、のように考えているのであれば20代で長く働くことがメリットになると思います。

20代前半なら未経験で出来る仕事もたくさんある
私が25歳で退職を考えた理由について、別の記事で書いているので、そちらも合わせて人生設計の参考にしてみてください。
入学する前から卒業後のことを考えるのは難しいですが、わからないなりに「どうしたいか」を考えることは、本当に大事だなと就職してから思いました。

4年も勉強したくない、早く働きたい
と思う人は合ってる!
「専門」に学ぶほどではない
マネージャーは特に資格はいらなく、専門的な知識はなくても就職出来てしまいます。
その部分で技術職と比べると、貴重な10代の2年、3年かけて勉強することかな?と思ってしまいます。
エンタメ業界の技術職だと、音響、照明、映像、ライブステージ、ヘアメイク、カメラマン、デザイナーあたりがあげられます。
そのような「技術を習得するため」と考えると、専門学校はとても適していると思いますが、
2年間で「音響を習得しました」と「マネージャーになるための勉強をしました」では、後者がどうにも浅く感じます。
もちろんマネージャーが音響やデザインを出来れば、役に立つことはあるので、技術を身につけておいて無駄にはなりません。
カリキュラムに関しては、このあと書いていきます。

ビジネスマナーやエンタメを知っておくことは
独学で充分いける
就職の差
専門学校の就活・就職に関して、あまりわからないので詳しくは割愛しますが、一般的には大学卒より求人の数が減り、選択肢が半分程度になります。
専門学校のHPで頻繁に見かける「大手芸能事務所と提携」していて、授業での関わりや、就職出来るチャンスがある…という内容ですが、
学生何人に対して、何枠程度あるのかは入学前に確認するべきだと思います。
そしてそこに入れなかった場合は、どのような企業の選考を受けられるのか、の確認が必要です。

全体の何%が大手に行けるのか、
その上位に自分が入れそうか?
また就職の条件面も、大学卒とギャップがあると思います。主には給与面。
月に1〜2万の差でも、比較的大変な業界で頑張ろうとしているのであれば、多くもらえることを選ぶべきだと思います。
私も新卒の時は「お金より経験だ」と思いながら、激務をこなしていましたが、やっぱり自分の生活が第一であることも頭において、人生の選択をすると良いと思います。
芸能マネージャーを目指すということは、都内に実家がある方以外は、都内で1人暮らしをすることになると思います。
そこで生活していくことを考えると、月1~2万の差はやっぱり大きいです。

都心の近くに住んだ方がよいですよ
過去の記事で「住む場所の選び方」について書いているので、卒業後のことを考えたい方は参考にしてみてください。

選択肢を多く持っておくこと大事
講師側の話を聞いて感じたこと
私はエンタメ関係の(有名な)専門学校の「講師側」として、1度選考を受けたことがあります。
その時に聞いたのはやはり、「専門学生は就活が大変。上手くいかない学生も多い」ということ。
「大学卒のあなたが経験していない、苦しみや挫折も多いです」と言われたのが印象的でした。
「それをはっきり言うってことは、本当に大変なんだな」と思い、大学と専門学校のギャップを感じ、講師になるのはやめてしまいました。

学校のHPだけでは就活の大変さがわからなかった
そこで聞いた話では、良い点としては
- 就職面接以外の場所で、芸能事務所との接点が出来る◎(イベントの手伝いなどで)
- そこで直接声がかかることもある○(うちで働かない?という感じですね)
→ただ条件面が大学卒とは大きく違う△
最初はバイトや契約社員からスタートだったり、雑用・下積み期間が長く、マネージャーとして独り立ちまでに時間がかかる、など。
せっかく大手から声がかかっても、続けるのが難しい条件のため、すぐ辞めてしまう人も多い。そして転職先が中々見つからない、など。
専門学校側の学生に対するフォローがどれくらいあるか、によっても変わりそうなので一概には言えないですが、人生設計が描きにくいイメージは持ってしまいました。

ここで話聞かなかったら知らなかった・・
大学の就活であれば、一旦横並びでスタートになるので、「自分次第で変えられる部分」が多い印象ですが、
専門学校の就活は「縁やタイミングを待つ」部分も多いように感じました。もちろん自分から動くことも出来ますが
実際にマネージャーとして現場で出会った方の中には、専門学校卒で就職先が決まらず、フリーターをしていた期間がある方も多かったです。

このあたりは本当に下調べ重要!
まとめ
今回は「マネージャーになるために専門学校に行くべきか」についてを書きました。
長くなってしまったので一旦区切りますが、続きも書くので次の記事も読んでみてください。
マネージャーの仕事内容に関しては、他の記事で詳しく書いているので、そちらも参考にしてみてください。

つづく!